十字壁構造
テナントという箱とその内部に作られる造作を切り離して考え、その造作が構造的・デザイン的に自立するものとなるよう設計を行った。その手段として用いたのが「十字壁構造」である。
オーナーの要望は、この美容室を半個室の空間にすることだった。テナントは、天井が高く、奥行きが長く、間口が狭いという、店舗が広く見えにくい圧迫感のある箱。窮屈な印象にならないよう、壁から躯体を離し、高さを抑えた一種のパーティションのように扱うこととした。
自立する壁を構造的に安定化させるため、「十字」形の壁を採用。十字の形態と配置がこの店の空間構成の鍵となる。
十字壁の空間は、高さを変えたり左右非対称にするなど、その様々な形態によって区切られ方、見え方が不均一となり、変化を与え、リズミカルな空間となる。
この手法によって、壁が躯体から独立し、間仕切りでありながら一つのオブジェクトとして成立し存在を自立するものにもなった。
シンプルな構成をとりつつも、動きもあるデザインによって、半個室化による空間の均一化を回避し、新たな半個室の在り方を提案した。
サロン情報
- サロン名
- SPA & Hair Re:EA
- 所在地
- 神奈川県厚木市
- 業種
- 美容
- テイスト
- スタイリッシュ/モダン
- 床面積
- 20.06坪
- 工事種別
- 新規
設計施工
使用機器
-
スタイリングチェア
r.a.f #02 ブラック(VT1)
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YUMEシャンプー
YUME ESPOIR ブラック(SH1)
#理美容サロン空間事例
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