<設計コンセプト>
「倉庫のような」との言葉から大きなスケール感やインダストリアルなイメージを目指した。
店内に組まれたグリッド状の造作は空間に単調なリズムを作りつつ、天井のミラーと併せて大きなスケール感を演出する。グリッドにはミラーとその手間にランダムな形状の黒パネルをはめ込み、グリッドを強調すると共にミラーへの映り込み量を制限する一方、そこに陳列される商材の背景として計画した。また店内突き当りにおいてはグリッドによって調合カウンターとそこからのスタッフの視線の確保を空間の中に自然に組み込む契機ともなっている。
「2本の柱の存在」と「天井内に配線や機器埋込ができない」という条件を逆手に取り、ガソリンスタンドのような柱とキャノビー(屋根)からなる構造体のように表現。美容室設計におけるベースライトの存在感は空間の中でも配慮に迷う点の一つだが、このキャノビーの厚みにより見えにくい位置へとレイアウトすることが可能となり、格子を均質に照らす、照らしたいスペースだけに光を届ける、客動線から存在感を消す、などの光による空間演出につながっている。
シャンプーブースのパーテーションはここまでの空間構成の経緯から、柱にベニヤを立てかけただけのように見えるパーテーションとし、素気のないインダストリアルな印象を加味するのに一役買っている。
外装においてはガラスファサードの見通しにワンクッションを置くべく、一見すると倉庫のドアのような壁を用意することで座席に座るお客さまの斜め前からの視線をカット、また実の出入り口のドアを隠蔽するとともに雨風の吹き込みを和らげる機能を期待している。
サロン情報
- サロン名
- chillo
- 所在地
- 埼玉県 さいたま市
- 業種
- 美容
- テイスト
- スタイリッシュ/モダン
- 床面積
- 17.6坪
- 工事種別
- 新規
設計施工
使用機器
-
スタイリングチェア
RABBIT CAPTAIN II ブラック(NL5)
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