case10:Hair Ruup design works様
驚異の離職率改善!
人材が育つ職場づくりの秘訣
那覇市・新都心。柔らかい南風が吹き抜ける街の中で、ひときわ落ち着きと上質さを放つサロンがあります。Hair Ruup design works。扉を開けると、スタッフ同士の穏やかな声、丁寧にお客様へ向き合う姿勢、余白のある空気。そこには、慌ただしさとは無縁の働く人の豊かさがにじんでいます。
しかし、この空間は初めから存在したわけではありません。創業当初は離職が相次ぎ、人が育たず、技術も風土もバラバラ。悩みを抱え続けた日々が、10年以上続いていたといいます。そのサロンが、なぜ“若手が辞めないサロン”へと生まれ変わることができたのか。本記事では、その変革の裏側に迫ります。
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Hair Ruup Sela design works(新店舗)外観
【Hair Ruup Sela design works(新店舗)】
開業:2025年1月
住所:沖縄県那覇市
セット面:8席(2025年12月現在)
スタッフ数:31名(3店舗合計/2025年12月現在)
▼サロンプロフィール
新都心エリアにある20〜40代の大人女性に支持される美容サロン。丁寧なカウンセリングと居心地の良い空間を大切にし、白髪染め・髪質改善・スパまで幅広いメニューで“髪と心を整える時間”を提供しています。
▼課題
□離職率が高く、定着の仕組みが弱い
□付加価値メニューが弱く、単価アップの仕組みが構築できていない
▼ソリューション内容
サロンの課題に対して「人が育つ環境づくり」を軸に支援を開始。スタッフの接客力・提案力を高めるセミナーや、高付加価値メニューを生み出す技術導入講習を実施。さらに、スタッフのキャリアを広げるケアリストや生産性を高める機器を導入。離職率は大幅に改善し、スタッフの技術力と提案力の向上により客単価もアップし、スタッフとサロン双方が成長する好循環が生まれました。
▼タカラベルモント担当者
化粧品(ルベル)営業担当 比嘉春之。現場の声に寄り添い、粧剤提案・教育・人材育成で価値を創出。長期的視点でサロンの未来を支える課題解決力が強み。
理美容営業担当 高江洲重雄。将来を見据えた設備計画と柔軟な現場対応力でサロンの理想を実現。設備や空間づくりの分野でサロンの付加価値を追求する。
オーナーが抱いた、たった一つの決意
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Hair Ruup design works オーナー 近藤 久鎮さん
三重県桑名市出身の近藤久鎮さんは、名古屋でスタイリストとして8年働いたのち、サーフィンと仕事を両立したいという想いから沖縄へ移住しました。「海のある生活が、自分の日常にしっくりきたんです。」と語る表情には、移住当時の新鮮さが今も残ります。
沖縄に移住して間もない2007年、友人から譲り受けた小さな店舗。それがHair Ruupの始まりでした。しかし、順調とは言えませんでした。若手は育たず、辞めるスタッフが続き、どう向き合えばいいのか分からない。そんな悩みが続く中、近藤さんは“ある大きな気づき”を得たといいます。
「気づかないうちに、自分の価値観を押し付けていたんです。」
「美容師として長く続けてきた経験があるからこそ、若手にも同じように成長してほしい。その想いが、いつしか求めすぎる姿勢につながっていました。」(近藤オーナー)
そこに気づいたとき、胸に浮かんだのはひとつの決意だったといいます。
「人が育つ環境を、本気でつくろう」
そして2015年、サロン名を「Hair Ruup design works」へ変更。
“design works”には「自らの人生もデザインできる美容師を育てたい。」という覚悟が込められています。この名前の変更は、サロン改革の大きな第一歩となったといいます。
“design works”には「自らの人生もデザインできる美容師を育てたい。」という覚悟が込められています。この名前の変更は、サロン改革の大きな第一歩となったといいます。
タカラベルモント・ルベルとの出会いが変えた、教育という土台
2019年、タカラベルモント化粧品(ルベル)営業担当の比嘉春之がHair Ruupを担当します。
「初めて訪問した際、近藤さんは“離職率を下げたい“ ”新人が育つ環境をつくりたい”と真剣な表情で話してくれました。」(比嘉)
そこで比嘉が提案したのが「LebeL Educational Program」の接客・マナーセミナーでした。姿勢、言葉遣い、傾聴、立ち居振る舞い。美容師として、人としての基本を学びなおすプログラムです。
「通常は新人向けのセミナーですが、近藤さんの回答は“全員で受けます!”という意外な反応でした。」(比嘉)
「教育の基準は、教える側にも必要です。新人が日常的に接する先輩の姿勢こそが、学びの質を決めると考えていたので、全社員に受講を促しました。」(近藤さん)
その選択は、サロンの空気を変えました。接客の質がそろい、スタッフ同士の会話が柔らかくなり、安心して働ける雰囲気が整いはじめました。離職率が下がっていったのは、この頃からだったといいます。
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タカラベルモント化粧品(ルベル)営業担当 比嘉春之
技術の軸をつくる「ヘアカラーのリブランディング」
教育の土台が整いはじめると、次に見えてきた課題は単価アップでした。より良い待遇をつくり、スタッフのやりがいを高めるためには、売上構造を見直す必要があったといいます。
比嘉が提案したのは、グレイカラーとデザインカラーの“リブランディング”。新粧剤「LUVIONA(ルビオナ)」でグレイカラーを強化し、「edol(エドル)」でデザインカラーを進化させる。さらに大阪から外部講師を招き、カラーに特化した深い学びの場をつくりました。
最初は不安を抱えていたスタッフも、講習を重ねるうちに自信がついていったといいます。「お客様にこう提案したい」「この色ならきっと似合うはず」という声が増え、サロン全体の技術熱が高まっていったといいます。
その結果、
・カラー単価は+500円
・客単価は8,000円 → 12,000円
という大きな成長につながりました。数字以上に大きかったのは、スタッフの“誇り”が育ったことだったといいます。
新しいキャリアをつくった「ケアリスト制度」
Hair Ruupがまた一つ、大きな壁を越えた出来事がありました。それは「スタイリストになりたくない」という声を上げた若手の存在でした。
「多くのサロンでは、こうしたケースはそのまま離職へつながることも少なくないと思います。」(近藤さん)
しかし、Hair Ruupの対応は違いました。比嘉が提案した「ケアリスト制度」は、ヘッドスパを中心としたホリスティックケアの専門家として活躍できる新たな道でした。
ケアリスト講習を通して自信をつけた若手が、その後「やっぱりスタイリストを目指したい」と再び前を向き始めたというエピソードもあったといいます。
「ケアリストという新たなキャリアがつくられたことで、どんなスタッフも自分の道を見つけやすくなったと思います。」(近藤オーナー)
空間づくりは、人を育てる“もうひとつの教育”
そしてHair Ruupの成長に、創業期から15年以上にわたりサロンの設備計画を担ってきた、理美容営業担当の高江洲重雄も関わります。
特に、「YUMEシリーズ」や「FREEBO(フリーボ)」を活用したスパ空間の設計は、サロンの価値を大きく押し上げました。個室スパ空間は、技術価値だけでなく、お客様の体験価値をも高め、ケアリストが活躍できる舞台として機能しているといいます。
「設備が整うと、働き方も変わります。」(近藤さん)
その言葉のとおり、Hair Ruupの環境づくりはスタッフの成長を支える土台にもなっています。
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タカラベルモント理美容営業担当 高江洲重雄 -
多機能椅子「FREEBO(フリーボ)」と「YUME SWING(ユメスイング)」による個室空間
10年かけてつくりあげた「人が育つサロン」という未来
教育、技術、環境、キャリア。これらを点ではなく線としてつなぎ、Hair Ruup design worksは“人が育ち、長く働けるサロン”としての姿をつくりあげました。
近藤さんはいいます。
「会社が良くなれば、スタッフの人生も豊かになります。スタッフが豊かになれば、お客様に届けられる価値も自然と高まります。これからも、その循環を大切にしたいと思っています」
Hair Ruup design worksの歩みは、美容業界における“持続するサロンづくり”のモデルケースのひとつ。若手が輝き続ける未来は、決して偶然ではありません。今日もHair Ruup design worksでは、一人ひとりの成長を願う温かな空気が静かに流れています。

Hair Ruup design works オーナー
近藤 久鎮
2007年にHair Ruupを立ち上げ、那覇市で3サロンを展開。柔らかい南風を日々感じながら、若手がいきいきと成長できる環境づくりに力を注ぐ。
タカラベルモント株式会社 化粧品(ルベル)営業担当
比嘉春之
2018年入社。現場に寄り添い提案と育成で課題を解決し、サロンの信頼を築く。
タカラベルモント株式会社 営業担当
高江洲重雄
1990年入社。綿密な設備計画と柔軟な対応で理想を実現し、空間の価値を高める。
関連製品・ソリューション
化粧品
理美容機器
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