kuturogi

Extention

「kuturogi(くつろぎ）」は若く野心的な技術者2名による美容室。そこに描ける最大限に店が発展した姿を想像することから計画をスタートし、常に将来像を描きながら、お客のニーズに合わせて自らが手を加え使い倒していける空間が求められた。また、「発展＝席数・スタッフが増える」との方針から、コンパクトな空間ながら将来を見越した空間の拡がりと各席における個席感がリクエストされた。われわれは「野放図な自由度でなく、骨格をもつ自由度」を提案し空間をグリッドで覆った。余計な設備をお客さまの視野から隠し、各席に仕切りが個席感をつくり、一部ではミラーと併せて広がりを演出する。グリッドは釘やビス打ちを想定し木パネルを採用。モノを引っ掛けるために天井との間に隙間を設けるなど、スタッフがより関与しやすい「自分の空間」となるよう計画した。レイアウトはスタッフが回遊する動線を採用。中央に配したシャンプーブースは、スタッフによる店全域の把握、見え隠れの調整による知覚効果などから間仕切壁を低く抑えた。