IKIMEN Barber Project [粋男] タカラベルモント株式会社 ビジネスモデルご提案

IKIMEN
バーバー再生プロジェクト

8) なぜ、行動出来ないのか?
 情報を集め過ぎ行動をためらう理由とは


SPA&CARE YASUMURA /安村 彰浩 氏

全体的に、セミナーに参加されるサロンオーナーやスタッフのみなさんは、熱心で真面目です。
特に理美容師は知識欲が強いように思います。
ですが、いつも「もったいないなー」と思うのですが、得た知識を自分の中にしまい込んで行動を躊躇される方が非常に多いです。

何故なのか?

これまでのコラムでも何度も表現していますが、「目的は何か?」を勘違いしているようです。
セミナー受講や講習会、地域の勉強会も全て知識や情報を得るために参加するのではありません。

目的は、サロンの計画を実現するために、その知識や情報を利用して売り上げを上げる事なのです。
そのためには、得た知識や情報を自分の中で整理して自分の言葉で表現出来る様にし、計画を実行していくために行動する。
そしてその行動の結果を検証しさらなる問題点を修正しさらに行動する。
そうする事によって初めて時間を使って参加したセミナーや講習が意味をなすのです。

知識武装してあれこれうんちくは語るのですが、実際に行動したかと問うと「時間が・・・」などとうまくいかない理由を並べる方が大変多いです。

セミナーを受けたサロンでも結果の出ているサロンに共通している事は「行動が早い」という事です。
あれこれ言う前にとりあえずいいと思った事はしてみる。
良いも悪いも行動しなければわかりません。知識をどんどん溜め込んでも行動して消化していかないとより動けなくなります。
運動不足でメタボになる体と同じですね!(情報メタボとでも言いましょうか?)
スリムな体でキビキビ働ける経営を目指しましょう!

今、理美容業界は過渡期です。今までのビジネスモデルが通用しなくなっています。
少ないお客様を価格競争で取り合うのか?
そうしないためにはしっかりと自サロンの強みを理解し、明確なターゲットに向かって営業していかなくてはなりません。
そのためには今のお客様を整理する必要も出てくるかもしれません。
ぶれない自分の考えを持っていないとその辺りが難しくなってきます。

【行動のロジック】
情報

自分流に整理

実行

結果を検証

全てを分析

*すぐできること  *いい結果が出たもの
*費用が掛かるがすぐ出来ること
*結果はイマイチだったもの
*すぐにはできないこと  *上手くいかなかったこと

 何故、上手くいったかを検証する事でさらにいい方法が見つかるのです。

また、どの様な結果がイマイチだったか?
コンテンツ?手法?気持ち? → 整理して実行
 「改善すれば良い方向か見えるのか?」
 「あるいはやめた方がいいのか? 」
など、しっかり検証しましょう。

ほとんどの場合最初は上手くいきません。
何度かトライ&エラー(試行錯誤)を繰り返す事で精度が上がってきます。
あまり早く諦めず原因をしっかり考える事が重要です。
小さなサロンが生き残っていくためには、決して価格競争ではなくコンセプトに合った良いお客様と長く付き合える経営が必須です。
そうする事で長時間お金のために必死で働くのではなく、ゆったり楽しく働ける環境ができるのです。

少しでも多く全国にその様なサロンが出来て、この業界の良さが少しでも多くの人に広まり、次の時代を担う若者に魅力ある仕事をして認知してもらう事を望みます。

バーバー再生プロジェクト Barber's NAVI 第9話で完了となります。

今後も、色んな形で情報を発信させて頂きたいと思いますので機会がありましたらお付合い下さい。




安村 彰浩氏
『SPA&CARE YASUMURA』 オーナー

やすむら・あきひろ。『SPA&CARE YASUMURA』オーナー。'63年7月22日生まれ。大阪府出身。大阪中央理容美容専門学校卒業。経営コンサルタントとしても活躍中。