第2回ミーティング -2- /「教えて!澗口さん」経営者五代は考える! 開業10年目には何をなすべきか / タカラベルモント サロンオーナー経営講座

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第5回:
第2回ミーティング -2-


狩野君の話はまだまだ続いています。

五代オーナーも、飯田チーフもかなり興味を示してくれています。

羽田君だけが、何か置いてきぼりを食らったような表情で聞いています。

五代オーナーも、羽田君のことが少し気になっています。彼がこの店にいる限り、あるいはずっと働いてくれると思ってくれるような話が出てこないかなと半分不安と期待を持って狩野君の話を聞いています。

「美容室には、男性が多く来店されていますよね。タカラのPOSデータでは、美容室に平均30%弱の男性が来ていることになっているそうです。実に多いんですね。先ほどのDサロンも深夜営業も売りにしているので男性比率も平均以上に来店されているそうです。男性が多いと客単価は女性と比べて低くなるので男性比率が高いと平均客単価はどうしても低くなる傾向になるのはやむを得ません。お店が新しいサロンほど、男性が増える傾向になっているような気がします。もう一つの男性の特徴として、40才を境に美容室から男性が減る傾向になっています。

これからご紹介するEサロンは、メンズオンリーサロンで、当然男性しか集客していないのですが、客単価が8,000円を超えており、今後ももっと上を目指しているそうです。男性が行く理容室では平均客単価は4,000円台前半のサロンが多いそうですし、美容室平均でも5,000円前後のサロンが多い中でどうしてこんなに高い客単価が実現できたのかをお話いただけるそうです。
都市圏では、人口変動は5年間で40%入れ替わるそうです。ということは1年間で8%入れ替わるということです。先ほど40才を境にというお話をしましたが、もともと美容室に行っていた男性が転勤で新しいお店に行こうとしたときにその年になって今まで同じような美容室行くかどうかなのです。ここのオーナーは、転勤族が多く住む地域を中心にもともと美容室に行っていた男性客に絞り込んだ戦略で成功しているそうです。40代の男性が求めるメニューに特化したサービスをカット料金にプラスしたセット料金を作っているそうです。男性はいつものメニューにプラスされるより、自分で選べるメニューの方を好む傾向にあるんだそうです。いわゆる“男性戦略”ですね。」


「ちょっと待ってくれ。話の内容が長すぎて分からなくなってきている。先ほどのDサロンは、全員スタイリストだけでの経営の仕組みということだよな。その次が高単価メンズサロンの成功事例だよな。今のうちの仕組みにはとりあえず合わないよな。」

「今の実態には合わないとは思います。でも五代オーナーは今までのやり方では?・・・と仰っていませんでしたでしょうか。新しい経営の考え方としては、一度は聴いておいてもいいのではないかと思い紹介させていただきました」

「僕は、今のメンズオンリーサロンの話、面白いと思いました。うちのサロンも男性客が多いですし、新規でいらっしゃる男性のお客様は僕が担当することが多いです。男性の方が、女性のお客様よりは気が楽だとも感じていました。でも単価がどうしても高くならないので、どうしてもチーフより売上が上がらないんです。その部分が少し気になっていたのですが、客単価が上がればそれなりの売上を上げることができますよね。」

「そういうことか!羽田君からみればこの話には価値があるということだ。今のうちのメニューだけではそんなに上がっていかないということか。どんなメニューなのか興味があるな。」

「えっちゃんとあっちゃんがスタイリストになれば、先ほどのスタイリストしかいないサロンの例では、生産性が上がるということでしょう?そうすれば最初から最後まで自分一人で担当できるということですよね。私、そのほうがいいなぁとも思うんですけど。」

「2人がデビューできるまであと何年かかるかなぁ・・・。彼女たちが今後どうしたいのかを確認とらないといけないよな。飯田さん何か聞いている?」

「特別何も聞いてないですよ。でも美容の仕事は好きみたいです!お客様と話すのが好きみたいですから。彼女たちが活躍できるようにしてあげてください。オーナー、よろしくお願いします。」

「そのあたりの話、それとなく聞いておいてくれないかな。正式には俺から話さないといけないけどね。まずは、このイベントに喜んで参加してもらえるようにしないとな。」

「彼女たち、美容に関する情報を知りたがっているから、2人一緒なら大丈夫だと思いますよ、多分。そうだ!休みを使うわけですから、社員旅行にしませんか?一泊して、おいしいもの食べて費用は会社持ちということでどうですか?羽田君からもお願いしてよ!」

「オーナー、よろしくお願いします!いい話聴いて、おいしいもの食べて、費用も会社持ち!最高ですね!」

「その件は、前向きに検討しよう。」

「検討では駄目です!経営者なんだから即決!です。」

「分かった!即決!狩野君、あと、どのセミナーがお勧め?申し込みはどうしたらいいの?」

「まずスケジュールの件ですが、同じセミナーが2日ともありますので、そのほかのイベントの時間を調整して頂き選択して頂ければいいです。申し込みは来月1日から申し込みできます。それまでに調整いただければいいと思います。
先ほどお話したBサロンのお話は、アシスタントの方にも夢を与えることができると思いますのでお勧めです。飯田チーフも一緒に聴いていただければと思います。
時間が掛かりすぎて申し訳ありませんが、あと1つだけご紹介させて下さい。」


「時間は大丈夫。続けて。できるだけ分かりやすくね。」

「では、最後のお話です。美容室経営にとって新規集客って大事ですよね。スタッフを多く抱えるサロンにとっては、客数を確保するためにはどうしても新規集客が必要になりますよね。そのための費用も莫大になってきています。集客費用やリクルート費用に限らず、家賃費用などもかかります。実際、美容室の経費ってすごくかかるんですよね。経営者だったらそのあたりは私以上によくご存知だとは思います。
昨今その集客費用が大きく増加傾向にもなっているようです。ホテル業界も旅行業界も予約などは、インターネットで行う人が増えてきており、最近は、美容業界でもその傾向が高くなってきてるようです。
そのためWeb集客にかける費用が増大しているということです。SNSなどの媒体の活用も広まっています。
これから紹介するFサロンは、そのSNSを活用している理容室なのですが、若いスタッフが活躍しているお話です。SNSといっても、サロンが独自で発信することではなく、お客様にサロン情報を発信してもらい拡散させてもらうことみたいです。」


「それはどういうこと?」

「詳しくはサロンの方に聞いていただかないといけないのですが、地域の他業種の方とコラボしてその地域でのイベントを開催しているとのことです。パン屋さんとか、ブティックとかまったく理容室とは関係ないのですが、ある意味、顧客がリンクするというか、共通するというか、そうした仲間を集め、あらたな顧客開拓をする目的でイベントを開催しているのです。
そのイベントを若いスタッフが中心となって企画しているそうです。年に1回くらいの開催らしいですが、このイベントに参加したお客様が発信してくれるそうなんです。お客様の中には、フォロアーというかSNSでの仲間を多い方もいらっしゃるそうで、その方の発信が大きな影響力を持つというお話です。このイベントでスタッフも成長するようなことをお話されるそうです。」


「なんか面白そうじゃないですか。僕、聞いてみたいな。」

「お客様を集めることとイベントですか・・・。興味はありますね。」

「ありがとう。A~Fの6サロン。どのように振り分けるか?今回参加していない2人にも参加してもらいたいから、一泊食事付の研修旅行にしよう。当然、費用はいらないということでどうだ?」

「はい! よろこんでご一緒させていただきます。」

「こういうの、私がお店に入って初めてですね。」

「当然、僕も初めてですね。前のお店では、イベントは自分の費用で参加するように言われていましたからね。なんかうれしいです!」

「狩野さん、スケジュールはいつまでに決めればいいの?」

「来月から申し込みが始まりますので、早めに申し込んで頂いたほうがいいと思います。大きなイベントは申し込みが集中しそうですから。よろしくお願いします。」

「明日、朝礼で2人にも話しをしたいので、飯田さん、そのあたりの話を先にしてもらっていいかい?」

「2人には今晩にでも連絡しておきます。お金がかからないから大丈夫だと思いますよ。」

「じゃ、よろしく。イベントの予約のスケジュール管理の責任者も頼んでもいいかな?」

「引き受けついでに、移動・宿泊関連の方もやっておきましょうか?行きたいレストランもありますので、それでよろしければ、予約しておきましょうか?」

「是非、お願いするよ。それまでに予算出しておいてくれるかな。できるだけリーズナブルな計画にしてくれるとありがたいかな。税理士さんにも相談しておいたほうがいいんで。よろしく。」

「了解です。できることから先に始めておきますね。」

「では、本日はありがとうございました。また詳細が分かりましたらご連絡いたします。よろしくお願いします」


と打合せは終了した。

飯田さんは、早速アシスタントの二人に連絡入れてくれたようで、明日の朝礼でオーナーのお話楽しみにしているとの連絡が入りました。
朝礼では、イベントを社内行事の一環として行うこと、イベントは自由選択してもらうこと、 但し、こちらで選択したセミナーは必ず受講し、感想、意見をレポートとして提出してもらうこと。イベントのリーダーは、飯田チーフにしてもらうことを報告することにした。

イベントのお話は、次回に。