“予約制”のメリット | <コラム>理容業の復権!楽しく、ゆったり、リッチに! | タカラベルモント

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【売上を上げるヒントその4】
“予約制”のメリット


ヘアークリエイティブサロン ヤスムラ /安村 彰浩 氏

セミナー終了後の質問に必ず出てくるものに「予約」に関するものがあります。
まだ“予約制”を導入できずに悩んでいるサロンが多いということでしょう。


予約制を導入できない理由としては、

  1. 既存のお客様が予約を嫌がっており、導入すれば失客してしまうかもしれない
  2. 時間管理が難しそう
  3. 予約のお客様が遅れたり、キャンセルがあった時に席があいてしまう
  4. お店が忙しいときに、予約せずにお待ちいただいているお客様に対し、予約されたお客様を優先することに抵抗がある
  5. 土・日などの忙しい時間に予約を入れることができないから、その日に予約の取れないお客様は他店に行ってしまうかもしれない

などが考えられます。


予約制を導入しない場合のデメリットを上げるとすると

  1. 最近ではサロンでの待ち時間を嫌がるお客様が増えており、“予約制”を導入されていないサロンを敬遠する傾向にある(予約を必要としているお客様は“良いお客様”になっている可能性が高い)
  2. 土・日の、特に午前中にお客様が集中して取りこぼしがでてしまう(平日に来店できる年配の方が土・日 午前中に来店しているケースが多くありませんか?)
  3. 利用されるメニューが来店してからでないと分からないので、パーマ、カラーなどのメニューにプラスオプションが案内できない
  4. 1日の中で忙しい時と暇な時のムラが出てしまう

などが考えられます。


全てのサロンが“予約制”を導入する必要はないかもしれません。
例えば現状でも充分に客数が取れているサロンはまさしくそうです。
でも今は、充分な客数を確保できていないサロンが多いのではないでしょうか。
客数を増やし、忙しい土日の効率を上げたいと考えているサロンでは、“予約制”を導入することをお勧めします。

“予約制”の導入が上手くいき始めると、次のようなメリットも生まれてきます。

  1. 事前に来店客が把握できているので、準備(薬剤、カルテ)やスタッフとの申し送りができ、作業がスムーズにいく
  2. お客様によって来店日、来店時間を調整出来るので、比較的ムラ無く作業ができる
  3. 土・日などの忙しい日の最大入客数を増やすことができる
  4. パーマ、カラー、スパなどのオプションメニューが重なった時にも調整ができる
  5. スタッフだけでなく、お客様にも“時間管理”の意識が高まる(時間の遅れや、無断キャンセルが減ってくる)
  6. オプションメニューや前回体験メニューをスムーズにご案内し、継続していただくことができる



“予約制”を導入すると、カルテの整理やカルテとサロンポスとの組合せをすることで売上UPも望めますし(⇒ 前回記事をご参照ください)、何より多くのメリットがあり、今回のテーマである“楽しく、ゆったり、リッチに!”に仕事ができるようになります。

新しいことを始めようとすると、どんなことでもメリット、デメリットが生じます。
大事なことは、本来の目的(“予約制”によりご来店のタイミングを調節し、売上を上げる)に対して、デメリットがどの位あるかをしっかり検討し、少なければ迷わずやってみることです。

よくあるのが、ネガティブな少数意見に惑わされて新しいことにトライできないサロンが多いことです。非常にもったいないことです。

どんなことも順風満風にいくわけがありません。
しかし、前に進まない限りよい結果は得られないのです。
特に“予約制”に関してはすでに多くのサロンが実行し、成果を挙げているのですから何の問題もありません。
あとはあなたの“決断”だけです。


ヘアークリエイティブサロン
ヤスムラ /安村 彰浩

(兵庫県西宮市)
安村彰浩氏プロフィール
ヘアークリエイティブサロン ヤスムラ オーナー。現在はご両親・オーナーご夫婦・スタッフ3名と共に店頭に立つ。 経営学に関心を持ち、BJR会(経営セミナー)を主宰する傍ら、セミナー講師を務めるほど知識には定評がある。