IKIMEN Barber Project [粋男] タカラベルモント株式会社 ビジネスモデルご提案

IKIMEN
バーバー再生プロジェクト

1) 理・美容室の環境 しっかり現状を見つめ解決策を見つけよう!

SPA&CARE YASUMURA /安村 彰浩 氏

ご存知の方も多いと思いますが、全国に理容12万美容24万計36万軒、このオーバーストア状態の中で生き残る為には、今までのビジネスモデルでは通用しなくなって来ています。
ディスカウントサロンも市民権を得てうまく使い分けている消費者が増えてきています。
その中でいかに他店との差別化でお客様に支持されるかが重要です。

古き良き部分は残し新しいものを受け入れる柔軟な思考が必要になってきます。
私たちにこれから必要なお客様とはファッションに関心があり、美や健康にも積極的に好奇心を持ち、すぐに行動してくれる方ではないでしょうか?

私のサロンに来られる新規のお客様は、今まで美容室に行っていたが何か違和感を感じ始め、自分の落ち着けるサロンは無いかとインターネットで探しご来店される例がとても多いです。
「こんな店を探してたんや!」
「普通の散髪屋さんは怖くて入れない!」
「ここにいる時が一番幸せな時間の過ごし方や!」
(関西弁です)
沢山のメンズ客が今行っているサロンに満足出来ず、良いサロンが無いか探しているのです。
少しでも早く準備をして手を挙げたもの勝ちです。

今までビジネスモデルでは、スタッフ給与、保障、福利等、あと就労時間も含め、立ち行かなくなっていきます。
現状の利益ですら、そんな状況なのに安売りや多大な広告費を掛けて集客するサロンが多いのにはおどろかされます。

せっかくのブーム。次はいつ来るかわからない大きな波です。
しっかり準備をして乗り過ごさないようにしたいものです。

そこで「何からしていけばいいの?」という声が聞こえて来そうです。
私はよくセミナーで利用しますが、孫子の兵法の中に

『子曰く、彼を知り己を知らば、百戦殆うからず。彼を知らずして己を知らば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし。』

「戦いに際しては、相手(敵軍)の実情や実態を知って自己(自軍)の状況や実態をも知っていれば、百度戦っても危険な状態に陥ることにはならない。
相手(敵軍)の実情を把握せずに自己(自軍)の実情だけを知っているという状況であれば、勝ったり負けたりが五分五分である。
相手(敵軍)のことも知らず、自己(自軍)のことも知らないようでは、戦うたびに必ず危険に陥る。

自店の分析をあまりせずに講習や業界誌に出ている成功事例を真似してメニューをやってみたり、コンセプトなしにサロンを改装してしまったり、新規客をとる為に値引きしてしまったり

これでは戦う前から勝負のわかっている負け戦です。

そうならない為にも、まず大切な事は、【自店の分析】だと思います。
意外に漠然とはわかっているが、詳しく分析されているサロンが少ないと思います。

今来ていただいているお客様の中に必ず今後のサロンの方向性を示すヒントが隠れているのです。
次回は、2)小規模サロンが生き残る方法とは? 今ある資産、財産を見直す(既存客、奥さん、スタッフ) という題材で自店の分析についてお話ししていきたいと思います。




安村 彰浩氏
『SPA&CARE YASUMURA』 オーナー

やすむら・あきひろ。『SPA&CARE YASUMURA』オーナー。'63年7月22日生まれ。大阪府出身。大阪中央理容美容専門学校卒業。経営コンサルタントとしても活躍中。