第9回:食事会を開催/「教えて!澗口さん」 Fさんの事例[開業5年。売上の伸び悩みを解決したい] タカラベルモント サロンオーナー経営講座

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第9回:
食事会を開催


Cさんが選んだお店は、有名なイタリア料理店でした。10周年記念の特別コースだそうです。ワインもついているコース料理です。「予算にいとめをつけないというFオーナーの言葉に甘えました!」とCさん

移動にはタクシーで15分くらいかかりました。
イタリアの民家を思わせるお店で、大きな木の扉を開けて入るようになっています。
「お待ちしておりました。本日はありがとうございます。これからテーブルにご案内させていただきます。あとでシェフが今日のコースの内容をご説明させていただきます。」
個室風のテーブル席に案内されました。音楽も静かに流れています。会話をジャマしないくらいの音量です。
Aさんが今回の『食事会』の企画について話しました。
今回の体験会参加の件に関し、全員が参加したことに意義があること、また食事企画を提案してくれたFオーナーにお礼とCさんにはこんないい場所を見つけてくれたお礼から話し始めました。それから食事をしながらでいいので体験会の感想を一人ずつ簡単に述べて欲しい。食事終了後にこれからの方向を20分ほどで決めて行きたい主旨を話しました。

まずはオーナーからということで、Fさんから話を始めました。

Fさん
「せっかくの休みを返上して参加してくれてありがとう。だからというわけではないが、こうした食事会を用意させてもらいました。今回の体験会は、今後うちのお店の方向を決めていく重要なタイミングになると考え、私一人で決めるのではなく、Aさんを中心に全員で決めていくことが大事だと考えた結果なのです。今までは何とか私一人で決めていけばよかったが、開業してから6年目を向かえ、Bさんのスタイリストデビューも控えているタイミングであり、今後もスタッフを増やして行くためにも魅力のあるお店に変えていかなくてはならないと考えてのことです。そのためにはみんなの知恵と力が必要なんです。
今日は、私はあまり口を挟まないようにしていこうと考えているので、みんなの率直な意見を言って欲しい。私の判断の基準は、お客様にとってどうなのかという一点で考えているかどうかです。」

今日の料理はコース設定になっています。
前菜から始まって、肉料理から1皿、魚料理から1皿、パスタかピザ、ジェラート、お菓子、カフェと続くコース。時間はたっぷりあります。それにワインもついています。

Fさんの後を受け、Aさんが話しました。
Aさん:
「オーナーから話があったので、私が進行を進めて行きます。そろそろ食事がスタートしますので、みなさんから今回の体験会の感想を簡単に一言お願いします。まずはBさんからお願いします。」


Bさん:
「今日の体験は、とても良かったと思いました。しっかり説明すればお客様も納得できるものだし、ある程度お金をいただいてもいいものだと思いました。カラーやパーマにも使えるものということなので、是非もう一度試してみたいですね。どのようにいいのかを体験できていればお客様にしっかり説明できますからね。」


では、次にCさんお願いします。
Cさん:
「私も本当にいいものだと思いました。今来ていただいているお客様の半分くらいの方は絶対納得してくれるはずだと思います。デザインも大事ですが、やはりお客様の髪や頭皮のこともっと勉強したいと思いました。お客様もやはりそのあたりを私たちに求めていることが最近多くなっているようです。やはりこの延長上にヘッドスパも持っていくべきだと思っています。」


では、順番にいくとDさんですね。お願いします。
Dさん:
「体験会でFさんに施術をさせていただきました。その時感じたことがあります。 黙って施術をしていたらお客様にはわからないですね。前もってしっかり説明しないといけないし、担当しているお客様にとってこの技術がなぜ必要なのかを分かっていたけないといけませんよね。確かに施術中透明な容器で水を見せることで一回目はすごくいいとは思いますが、もう一度同じことをするわけにいかないですから、家に帰っても良かったと思っていただくように何か工夫がいります。しっかりお金をいただいて、もう一度やっていただくために何をするのかをしっかり決めていかなくてはならないと思います。」


Fさんもうなずいた。

そろそろ自分の料理を選ぶ時間が来ました。
シェフの登場し、今日のメニューの説明がありました。それぞれメニューを手に何を選ぶかを真剣に考えています。
これからは本当の食事会がスタートです。
先ほどまでの少し緊張した雰囲気は消えて、みな美味しい食事に夢中になっているようです。

いままで慰労会的なイベントは行ってきましたが、ここまで本格的な“食事会”は初めてです。お客様との会話を進めていくうえでも、こうした本格的なイベントで“本物”を経験させることは必要なことではないかとFさんは考えていました。自分はおつきあいでこうした場所も数々行ってはいたが、スタッフはこうした経験は少なかったかもしれない。これからは、少なくとも半年に一回は、こうした企画を立てていかなくてはならないかなと考えていました。

CさんDさんは、料理をシェアしながら、わいわい楽しそうです。
AさんBさんは、何か体験会での話を続けているようです。カラーがどうのとか、デザインには、やはり髪の質感が大事だとか。仕事が好きなんですね。

わいわいとした時間もあっという間に過ぎていきました。
いよいよ最後のコーヒーという時間になったようです。

タイミングを見計らってAさんが話を始めました。
Aさん:
「今回の体験会は本当に良かったと思いました。実際、お客様に喜ばれるし、お金もいただけるメニュー展開もできると考えます。先ほども言いましたが、即メニュー化もできるとは思いますが、誰に対して提案していくのか、いくらで提案するのがいいのか、あるいは単品メニューとしてだけでなく、これを組み入れていく形で全体を単価UPできないのかを考えていかなくてはならないと思います。
先ほどBさんとも話をしていましたが、彼のスタイリストデビューに合わせて新規客を獲得するメニューにもしていけるのではないかと考えています。
ただ半年後に導入では遅すぎるので、最初は今いるお客様に対して提案する第一ステップ、Bさんのデビューに合わせた第二ステップとし、その後設備投資も必要になる“ヘッドスパ”への第三ステップまでの流れを作っていきたいと考えていますがどうでしょうか?
当然お金がかかることですから、売上目標を設定していくことは必要になります。前回までの半年先に月40万円上げることはこの第一ステップで可能だと考えています。何としても達成しなくてはなりません。第一ステップをしながら第二ステップに向けての活動をしていかなくてはならないでしょうから、一度早急にミーティングを開催します。まずは我々だけで内容を詰めてFさんに報告する形をとりたいと考えますので、皆さんの協力お願いします。」


おいしい料理の後です。長い時間は無用です。
Fさんも含む全員が賛成しました。
今週土曜日の夜にミーティグが開催されます。

最後にFさん
Fさん
「今日はどうもありがとう。みんなが前を向いて仕事をしてくれる姿をみていると本当に頼もしくなる。Aさんが話した第一、第二、第三ステップまでみんなで頑張って考えてほしい。お客様が喜び、みんなも頑張れば、まだまだ売上はUPできると思う。
ある程度の費用は何とかするから、必ず成功すると信じて進んでいってほしい。食事をしながら考えていたんだが、第二ステップの道筋が見えてきたら、今度はフランス料理でもみんなを招待しようと思っている。いかがかな?」


みんなの顔から笑顔と歓声が飛び交いました。


では、次回はスタッフミーティングです。


(次回につづく)