第1回:Fさんの置かれている状況 /「教えて!澗口さん」 Fさんの事例[開業5年。売上の伸び悩みを解決したい] タカラベルモント サロンオーナー経営講座

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第1回 Fさんの置かれている状況

 


サロンオーナー経営座 「教えて!澗口さん」。
最初の講座は、ある、開業5年を経過したサロンオーナー「Fさん」のお話です。


  「私のお店は今、沢山のお客様に来ていただけるお店になっています。
  スタッフも順調に増え続けて、
  今はスタッフ4名と私の5名で頑張っているお店になりました。
  でも、今年は売上の伸びが止まってしまっています。
  もう誰も『新しいお店』とは、感じないはずです。
  順調に来ていただいた新規のお客様が数年前から少しずつ減ってきているようです。
  これが原因だと思いますが、来店されるお客様の数が増えていかないことも心配です。
  単純に新規のお客様が少なくなっただけが原因ではないような気がします。
  何か手を打たないといけないとは思いますがどうしたらいいでしょう?」


あなたがFさんなら、どうするでしょうか。
少し考えてみて下さい。



では、Fさんのお話を続けましょう。

 

Fさんは先日訪れたタカラベルモント展示会を思い出して考えました。
「『客数』が落ちたなら、『客単価』を上げる手を考えるべきかな・・。

新製品のトルケアは話題の炭酸泉が取り入れられるし、単価UPに使えるかも・・。」

また、10年前に開業した先輩のGオーナーにも相談してみました。
「これは、開業者が必ず通る道だから、あせらなくてもいいよ。今こんな景気だから、そして安い店も増えたから、対抗して安くするのも手かもしれないよ。安くして新規のお客さんを取っていく方法も考えた方がいいかな。うちもカラーキャンペーンを定期的に打って客数増やすことができたからな。お店ももう10年たって売上がやっぱり伸びてないから、何か手を打とうと思っている。お店を「改装」して新規のお客様をとっていくかな。」

(Gさんのお話は、次回シリーズのテーマとしていきましょう)

そして、一緒に働いているスタッフとのミーティングを行なうことにしました。


Fオーナー
「どうしたらいいと思う?タカラベルモントさんの新製品を導入すれば『炭酸泉』で単価UPできるから、客数の減少分を補えるとも思えるし、先輩は今の時代、『価格』を安くして新規客ももっと増やす方がいいじゃないかとも言っていた。 みんなはどう思う?」


こうしたサロンミーティングは、良いことなのです。スタッフマネージメントの重要な要素の1つです。何が良いかといいますと、サロン内での情報の共有化です。他人事だと思っていたお店の売上の詳細を知ることで、自分は何をしなければならないのかと考えるきっかけを作ることができるからです。

Aさん、Bさん、Cさん、Dさんに順番に発言をしてもらいました。

開業当初からいるAさん。さすがに経営のことが分かっているようです。

Aさん:
「開業から5年経過して、確かに今までは順調に売上も上げることができ、後輩も順番に入社してもらっています。やはり、みんな今までやってきたことが順調だったから、このままでいいと思っていましたが、現実の売上は、落ちてはいないけどこのままでは落ちてしまう危険性もあるということですよね。だから何らかの手を打たないといけないのはよくわかりました。多分ある意味マンネリなっていたかもしれませんね。ですから、『炭酸泉』という新しいメニューについて真剣に考えてみてもいいのではないでしょうか?もう1つの提案は、安くすればお客さんが来てくれるかも知れませんが、今までのお客様にはどうするのですか?せっかくうちのサロンのいいお客様まで価格を下げてしまっていいのでしょうか?この問題はゆっくり考えさせてください」

次にBさんです。今度スタイリストデビューをする予定です。
Bさん:

「僕は、今度スタイリストとしてデビューさせてもらいます。今までは自分のお客様を持っていませんでしたから、是非自分のお客様を持ちたいです。オーナーや先輩のお客様を分けてもらうわけにはいきませんから、フリーのお客様を沢山担当したいと思っています。ですから、とにかく新規のお客様が減っていくということは、自分の担当できるお客様が少なくなるということですね。これは困りますから、是非新規のお客様を沢山とれる方法で進めてもらいたいと思います」

次にCさんです。入社3年目の女性のスタッフです。
Cさん:

「私は、今アシスタントとしてオーナーとAさんについて一生懸命勉強しています。Bさんがデビューすると今までBさんがやっていた仕事を私が行なうことになると思います。さっきBさんが話されていた新規のお客様が増えてくれないと自分の売上も上がらないというのもよく分かります。では、BさんのアシスタントをDさんにお願いすることでいいのでしょうか?今お話している内容とはずれていますが、この問題が気になります。また今度は自分がスタイリストになった場合には、新しいスタッフを雇ってもらえるのでしょうか?」ちょっと話がずれてしまったようですが、でもスタイリストを目指す人にとっては、重要な問題なのかもしれませんね。

次にDさんです。入社2年目の女性です。
Dさん:

「私は、今までサロンの経営に関して何にも考えていませんでした。今日みなさんのお話を聞いていて考えたことが1つあります。売上が上がらなくなってきたこととは、来ていただくお客様が減ったからだとお話されていましたが、本当にそうなのでしょうか?
私は、まだたいした仕事をしているわけではないのですが、来店されたお客様に笑顔で挨拶することだけは、ずっと行なってきました。そんなに偉そうなことは言えないんですが、入店したての頃は、『誰々さんの紹介で来ましたよ』とか『Fさんの〇〇がいいって聞いたから是非やって欲しいの』とかいう声をたくさん聞いたように思います。でも最近新しいお客様からそういう声を聞くことが少なくなってきたような気がします。生意気言って申し訳ありません。何かちょっと違うのかなって思っています」


こうした意見がみんなから出ました。
意見がバラバラのようにみえます。どうしたらいいのでしょうか?
みんなの意見をまとめて平均を取るなんてことは出来ませんよね。
最後は、スタッフ全員が納得する方向をオーナーは示していかなくてはなりません。
このサロンは6年目です。まだ大きな改装するには早いかもしれません。
でも売上が本当に落ちてからでは、何にも手が打てなくなる危険性も出てきます。やるとしたら今です。

当然スタイリストにデビュー予定のBさんのためには新規客も含めて顧客をあてがうことが必要になってきます。
でも単純に値引キャンペーンを展開すると、今までのお客様にも同じ『値引』で対応しなくてはならなくなります。
新規のお客様だけ限定にすれば、今までのお客様から間違いなくクレームがでてくるだろうと予測されます。
クレームだけで済めばいいのですが、もう来なくなる可能性も出てきます。

Bさんだけでなく、Cさんもスタイリストを目指しています。
このまま成長するサロンを目指し続ける仕組みを作っていかなくてはならないことは分かりました。
しかし、今のままでは、Dさんに続くスタッフも雇えないし、このままだとCさんも、
ひょっとするとBさんまでも辞めていってしまうかもしれません。
どう解決していったらいいのでしょうか。

(次回につづく)